Ⅴol39. ひとみの部屋
命と向き合うこと 動物たちが教えてくれた優しさ

こんにちは、ひとみです。
私は5年ほど前まで埼玉県で動物病院を開業していました。
みなさんは動物病院にはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
診察する動物は犬猫以外にもウサギ、ハムスター、フェレット、小鳥なども診ていました。
ヒトの場合は皮膚科、眼科、整形外科など自分で選んで行きますが、動物病院はすべての科を診察しなければいけません。場合によっては皮膚科の症例と思ったら実は産婦人科の症例だったとかいうこともあり、総合的に診察していかなければいけません。
おまけに動物は言葉を話すことが出来ないので、どこがどのように痛いのかもわかりません。
頼りになるのは、飼い主さんの稟告なのですが、そちらも鵜呑みにしてしまっては判断を誤ることがあります。
やはり丁寧な診察や検査結果などを総合的に判断して診断していくことになりますが、そうそう簡単にいかない難しい症例も多々ありました。
今こうしてフェムケアのお店に勤務しているとなかなか言葉に出来ない声を丁寧に聞いていく、というところでは、ペットの診療と共通するところがあると感じます。
動物病院ではペットの誕生から看取りまで扱います。
私が一番、好きな手術は帝王切開でした。
犬はよく安産だと言われますが、超小型犬のチワワや頭の大きなブルドックなどでは帝王切開がよく行われます。
産まれたての子犬は、まだ、もちろん目も開いていません。口の中から羊水を出し、濡れた身体をタオルでこすってあげると「みゃー」と産声をあげます。命の誕生です。とてもかわいく愛おしいです。
また、長く連れ添った愛犬、愛猫とのお別れの場に立ち会うことも沢山、経験しました。
老衰でもう自分で立ち上がることのできないペットを床ずれしないように日に何度も体位を変え、流動食を与え、おむつの交換をするなどして、本当にこちらの頭が下がるほど一生懸命、介護する飼い主さんも沢山いらっしゃいました。
時には、末期がんなどでこれ以上、治療しても苦しみを長引かせるだけと判断して安楽死という選択をすることもありました。
飼い主さんは皆、とてもその決断を苦しみ、葛藤しますが、最後にはそっと抱きしめて「長いあいだ、ありがとう」という感謝とねぎらいの言葉をかけられます。
私はいつも命のそばにいて、命と向き合っていました。
とてもそれは責任のある仕事であったと思います。
ペットを飼うことも同じです。
ペットの不調に気付くには毎日の体調の変化を日々、観察しそこに寄り添っていかなければいけません。
それは自分自身の身体と心に向き合って自分自身を大切にするというフェムケアの精神にも共通していると思います。
動物たちは言葉はなくても私たちにその一生をかけて、様々なことを教えてくれます。
私たちも自分自身のうちなる声に耳を澄ませてみませんか?
私もフェムケアのお仕事をするようになり女性ホルモンのことや骨盤底筋のことなど改めて勉強しました。初めて知ることも沢山ありました。
とかく女性は我慢しがちで、自分のことは後回しにしがちです。特にまだ誰かに相談することすらなかなかできない領域ですが、そのもやもやを一人で抱えこまず、是非、御相談下さい。思わぬところに解決の糸口が見つかるかもしれません。
無料で予約貸し切りも行っていますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。