膣委縮について

筋肉が使われないと委縮してしまうのと同様に、閉経して1年経つと、膣も何もケアしていないと廃用委縮してしまいます。委縮とは小さくなって、入り口が狭くなり固くなってしまうことで、性交痛の原因のひとつとなります。

膣委縮は特別なことでははくGSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)の症状の一つで50%の女性が経験すると言われています。

現に、膣が固くなってしまって、婦人科健診の際に器具の挿入が痛くて辛いと仰る40代~50代のお客様が多くいらっしゃいます。

治療および対策としては病院でのホルモン補充療法もありますがここでは非ホルモン療法について述べたいと思います。

非ホルモン療法としては、病院などで行うレーザー治療があります。
レーザー治療により膣の組織を再生し、弾力性を高める効果が期待できます。

潤滑剤およびデリケートゾーン用の保湿剤を性交時に使用したり、またそれらを使用したマッサージも有効です。

またダイレーター(こちら)を使用し膣を徐々に拡張させる方法もあります。

ダイレーター

ダイレーター(dilator)は、膣や他の体内の通路を徐々に広げるために使用される医療用具です。主に膣の緊張や狭窄、癒着などを緩和するために使用されます。ダイレーターは通常、さまざまなサイズがセットになっており、最小のサイズから始めて、徐々に大きなサイズに移行していきます。以下に、ダイレーターの使用方法、利点と注意点について詳しく説明します。

使用方法

  1. 準備
    • ダイレーターと手を石鹸と水で洗い、清潔な状態にします。
    • 潤滑剤(通常は水溶性)をダイレーターに塗布します。
  2. 挿入
    • リラックスした状態で、最小のダイレーターをゆっくりと膣に挿入します。
    • 深呼吸を行いながら、ゆっくりと挿入し、痛みを感じた場合は無理をせずに一旦止めます。
  3. 保持
    • ダイレーターを数分から10分程度保持します。
    • 徐々に大きなサイズに移行し、同様の手順で使用します。
  4. 取り出し
    • ゆっくりとダイレーターを取り出し、再度洗浄します。

利点

  • 膣の柔軟性と弾力性の維持
    • 定期的な使用により、膣の柔軟性と弾力性を維持し、狭窄や癒着を防ぎます。
  • 性交痛の軽減
    • 性交時の痛みや不快感を軽減する効果があります。
  • 心理的な安心感
    • ダイレーターの使用は、性行為や医療処置に対する恐怖心や不安を軽減するのに役立ちます。

注意点

  • 痛みや不快感
    • 使用中に痛みや強い不快感を感じた場合は、直ちに使用を中止し、医師に相談してください。
  • 清潔さ
    • ダイレーターを使用する前後に必ず清潔に保つことが重要です。

なかなか人に話しにくく独りでお悩みを抱え込んでしまいがちな問題ですが、同じ症状を持つ人々との情報交換や支援を受けることで、精神的な負担を軽減します。

何かお困りごとや不安なことがありましたら、当店スタッフまでご相談ください。