Vol.5　19歳コアラの国で膀胱炎

おつかれさまです！バイトのSちゃんです！

インスタのアンケートで１番票を集めたお話を今回は物語風にお伝えします！

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201X年7月　朝4時　

とんでもない尿意で目が覚めた。

数日前からやたらトイレが近くなって排泄時の痛みがあったが放っておけばよくなるだろうと放置していたのだった。

真冬のシドニーは普通に寒い。

布団の外の空気は冷たくていつもなら二度寝する私も今日ばかりは迷わずトイレに駆け込んだ。

『…!?!!!!!!?¡?』

激痛で思わず、止めた。

カンガルーに蹴っ飛ばされたかのような下腹部の痛み。

尿を出したいけど、痛すぎて思わず躊躇した。

この数日で痛みと尿意のレベルが急に上がったのだ。

コイキングがギャラドスになるくらいの攻撃力UP。

このギャラドスと共に生活は出来ない…。

拷問のようなトイレの時間が始まった。

もう尿が出ないところまで来たのに、何故か残尿感が消えない。

『 これが噂の残尿感か…』

と初めての感覚を噛み締めつつ、あまりに痛いので便器に目線を落とした。

…どうやらギャラドスが火炎放射をしたみたいだ。

生理のあれとは違う、もっと生き生きとした赤。

トイレの中で【血尿　残尿感　激痛】と検索。

この痛みの原因はすぐに分かった。

そう、膀胱炎だ。

『しかし、なんで急に膀胱炎？
　膀胱炎ってトイレに行けなくて我慢し続けた人がなるやつじゃないの？
　そもそも膀胱炎って英語でなんていうんだ？』

私の頭の中は？でいっぱいになりつつも、右手では病院を検索していた。

病院が開く時間まで私は何度もトイレにいき、涙を堪えた。

『膀胱炎がこんなに痛いなんて知らなかった…。』

病院につくと男性のお医者さんだった。

少し恥ずかしい気持ちもありつつ、聞かれた質問に全部答えた。

内科じゃなかなか聞かれない、性交渉の有無についてもちゃんと伝えた。

案の定、伝えられた病名は 膀胱炎。

膀胱炎になるのは初めてだと言ったら先生は少し驚いていた。

どうやら女性の2人に1人は膀胱炎経験者らしい。

膀胱炎とは免疫が落ちているときに外部から尿道をつたって、膀胱内に細菌が侵入、繁殖することで炎症を起こすことを言うらしい。

特に女性は尿道が短く、膀胱まで侵入しやすいとのこと。

『 恥ずかしいと思ってたけどみんな言わないだけでなってるんだ』

また性交渉が原因になるのは、性行為によって会陰部にいる細菌が尿道にはいってしまうからなのだとか。

この際にどうしたらいいのか先生に対策を聞いてみた。

・性交渉前後にシャワー浴びて清潔にすること

・性交渉後に排泄すること

　菌が繁殖する前に体外に出すことが大事なのだ

今これを読んでるあなたがもしまだ膀胱炎になったことがないのであれば、是非参考にしてほしい。

もし強い尿意、白く濁った尿、血尿、残尿感、頻尿、排泄痛の症状がでたらそれは膀胱炎の可能性がかなり高い。

はやく受診して、げんきのかたまり（注：抗菌薬）を処方してもらうと良いと思う。

19才、冬。

自分がもっと身体の構造を理解してケアをしていたら、

あんな痛みを経験せずに、ましてや海外であんな不安に襲われないで済んだかもしれない。

数年後、また同じ過ちを冒して膀胱炎になることもこの時の私はまだ知らない。

ライター：Sちゃん

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最後まで読んでくださりありがとうございました♪